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【galley ON THE HILL】陶芸家・造形作家 内田鋼一展『あそぶ』

  • 執筆者の写真: オンザヒル ギャラリー
    オンザヒル ギャラリー
  • 2 時間前
  • 読了時間: 5分
Photo by Norio Kidera
Photo by Norio Kidera

陶芸家・造形作家 内田鋼一展『あそぶ』 遊んだかたち、遊ぶためのかたち。「遊び」をテーマにした内田鋼一の個展を開催 東京代官山のgallery ON THE HILL(一般社団法人オンザヒル)は、2025年12月17日(水)から12月26日(金)まで、代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラムにて、三重県四日市市を拠点に活動する陶芸家・造形作家 内田鋼一による個展『あそぶ』を開催します。 当ギャラリーでの内田の個展は今回で5回目となり、新作の平面・立体と共に、作家の古物蒐集コレクションから『あそぶ』をテーマにキュレーションしたオブジェもご紹介します。 ■ 陶芸家・造形作家 内田鋼一の作風

青年期にアジア、アフリカ、欧米など世界各地の窯場を巡り、現地で用いられる素材や技法を体得しながら、独自の創作スタイルを築いた内田鋼一。多様な文化を融合させた自由な造形は、「無国籍」な作風として高く評価されています。内田の創作の原点である「ヤキモノ」は、変幻自在な陶土と、作家の内から湧き上がるインスピレーションから構築される、無から有を生み出す行為です。内田の作品はシンプルながらも、プリミティブな力強さと繊細さが混在しています。 また、目利きとしても知られる内田は、2015年には伝統的工芸品「四日市萬古焼」に特化した私設美術館「BANKO archive design museum」を四日市市に、2021年には三重県多気町の複合施設「VISON」に、食の道具をテーマにした「KATACHI museum」を開館するなど、アートプロデューサーとしても活動の場を広げています。 ■ 本展のみどころ

本展はタイトルを『あそぶ』と題し、新作の平面・立体作品に加え、内田が長年かけて蒐集してきた遊具の古物コレクションをご紹介します。作家が素材とともに「遊んだかたち」と、時間をかけて選び抜いた「遊ぶためのかたち」。内田のふたつの好奇心が交わる空間を展開します。 内田はこれまでも、平面作品や器に施すスクラッチなどで、その時の感覚やインスピレーションを即興的な軌跡で描いてきました。創作時に流れている音楽、食べたものや飲んだもの、その時に感じた気分を刻んだ痕跡は、作家の自由気ままな遊び心を体現しています。 今回発表する新作では、陶芸技法的にはタブーとされる所作にあえて目を向け、成形した生地を自由に掴み、置くといった行為を通じて、ルールから逸脱することで生まれる造形を模索します。動きの偶然性にまかせて育まれたかたちは、内田の好奇心やユーモアを映し出し、土と作家が楽しく呼応するような躍動感を感じさせます。 また、古物のキュレーション展示では、内田が30年にわたって蒐集してきた、ブランコ、滑り台、ペダルカー、ブリキの玩具、グローブなどの遊具が一堂に並びます。これらのコレクションは、国内外の蚤の市や骨董市から、さらには古い家の解体現場などから集められ、かつて誰かの成長を共にした背景をもちながらも、内田の目を通して再び意味を帯びたものたちです。作家の創作の糧にもなったこれらのオブジェは、時の経過によって醸し出されたノスタルジックな艶と味わいを宿しています。 表現者として本気で「遊び」と向き合う内田鋼一の眼差しは、観る人にワクワクと胸が高鳴るような、 自由な発想のきっかけを与えてくれるでしょう。豊かな想像力が満ちる空間を、ぜひ会場でご体感ください。

古物コレクション・グローブ |  Photo by Norio Kidera
古物コレクション・グローブ | Photo by Norio Kidera

[ Message from the Artist ] 今回の展覧会のテーマをどうして『あそぶ』にしたかというと、 近頃、世の中が「遊び」から離れて行ってしまってる気がするから。 学校の校庭や公園、空き地で暗くなるまで遊んでいる子ども達も見ることが少なくなったし、 大人もコンプライアンスだったり何とかハラスメントを気にし過ぎて冗談も言えなかったりで、笑うことすら規制がかかったりと… 「遊び心」が無くなると、柔軟に物事を考えられなくなり心に余裕が生まれないし、 新しいものは生まれない気がする。 だからこそ真剣に遊んで常に楽しんで作りたいなと。

内田鋼一



[ About the Artist ]

Photo by Kensaku Kakimoto
Photo by Kensaku Kakimoto

内田鋼一 | 陶芸家・造形作家 1969年愛知県名古屋市生まれ。愛知県立瀬戸窯業高等学校陶芸専攻科修了後、東南アジアや欧米、アフリカ、南米などの世界各国の窯場や窯業地に住み込み、現地にて作業、制作に携わりながら、それぞれの地域での技術を身に付けた後、1992年三重県四日市市にアトリエと窯場を構え独立。国内外の美術館やギャラリーにて個展を中心に活動。著書に、作品集『UCHIDA KOICHI』(求龍堂)『MADE IN JAPAN』(アノニマスタジオ)他、多数。2015年三重県四日市市に、江戸から明治、大正、昭和中期頃の産業遺産的な萬古焼を集めアーカイブした「BANKO archive design museum」を開館。2019年日本陶磁協会賞受賞。2021年三重県多気町のVISONに、食に纏わる道具の博物館「KATACHI museum」を開館、監修。


古物コレクション・ペダルカー | Photo by Norio Kidera
古物コレクション・ペダルカー | Photo by Norio Kidera

[ Exhibition Details ] タイトル:陶芸家・造形作家 内田鋼一展『あそぶ』 会期:2025年12月17日(水)− 12月 26日(金)※作家在廊日: 12月17日(水) 時間:12:00−19:00(初日14:00-19:00 / 24日・25日・26日12:00-20:00)

会場:代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム、gallery ON THE HILL

   〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 1F

入場料:500円(高校生以下無料)

主催:一般社団法人オンザヒル

販売作品:平面作品、立体作品、器、家具、書籍など

展示作品:古物のオブジェ

お問い合わせ: info@galleryonthehill.com

URL: www.galleryonthehill.com ※ 一部の器は抽選販売とさせていただきます。 ※ 入場予約の必要はございませんが、混雑により整理券を配布し、入場制限を行う可能性がございます。 [ Online Talk ]

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縦横無尽に活動を広げる内田鋼一の創造力と審美眼に迫ります。新作の平面・立体作品や、本展で特別に公開する古物の遊具コレクションの魅力を紐解きながら、今回のタイトル『あそぶ』に込められた思いについて語ります。 内容:新作の平面・立体作品と、古物の遊具コレクション展示の解説

出演:内田鋼一(陶芸家・造形作家)、朝倉美佳(gallery ON THE HILL)

配信日:2025年12月17日(水)を予定 配信:gallery ON THE HILLのYouTubeから配信    *アカウント:https://www.youtube.com/@galleryonthehill1756

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